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ヒストリー・オブ・JAZZプロムナード

―Wrote By石原康行(hama JAZZ 編集長)―

 ジャズは永い間、個人で楽しむ傾向が強く、時折自分の好みのアーティストをライブ・ハウスに聴きに行くケースが多かった。このケースを変えたのは1944年代にコンサートとして企画したノーマン・グランツのJ.A.T.P.であった。この最大の目的は、白人も黒人も一緒にジャズを楽しむコンサート(この場合には正確にはジャム・セッションであるが)としてスタートした。次に一般的になったのはニューポート・ジャズ・フェスティバルで1953年よりニューポートで開かれ19年間続けられた。1971年、若いジャズ・ファンが非常識な行動を起こしたので72年より会場をニューヨークに移し、今日まで約一週間文字通り最大のジャズ・フェスティバルが行われている。又、ウエスト・コーストではモンタレー・ジャズ・フェスティバルがカリフォルニア・モンタレーで1970年からこれも約一週間、華やかに行われている。又、これに前後してボストン、オハイオ、ニューオリンズ等、主として夏シーズンに開かれてファンを喜ばせている。アメリカ以外ではフランス・ニース、ノルウェイ・モルド、スエーデン・ストックホルム、西ドイツ・ベルリン等、皆70年代から開催され(中止の場合もあったが)多くのジャズ・グループがこれらコンサートで巣立っている。これらのフェスティバルは多くのグループが色々な会場で出演し、ファンは好みのグループを聴きに行くシステムで行われ続けられている。日本でも同様にこの形式のプロムナードが多く、神戸に於いては神戸ジャズ・ストリートが約25年ほど前より開催され(神戸の場合は主としてデキシーランド・ジャズ)、横浜でも今年15年目を迎える実績を持ち、近頃では千葉、阿佐ヶ谷でも夏と秋のシーズンには華やかに行われている。ジャズが個人からグループ化して楽しく聴く傾向が盛んになった様で同慶にたえない。
 特に横濱JAZZプロムナードは回を重ねるごとに内容が幅広くなり、海外からのタレントもセレクションされ確実にジャズ・フェスティバルの内容が充実してきたことは関係者の努力が実を結んだといえよう。今後の飛躍的な発展を期待している。

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